あかつきのまったり日記。
雑食管理人・あかつきあずさが運営するアニメ感想ブログ。コメント、TB、相互リンク大歓迎です。
2008.04.01 (Tue)
機動戦士ガンダム00 第25話「刹那」
機動戦士ガンダム00 4
posted with amazlet at 08.04.01
バンダイビジュアル (2008-04-25)
売り上げランキング: 20
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おすすめ度の平均: 






とりあえず、メチャクチャ面白い作品でした。
ここ最近、「この作品の続きを見る為だけに生きてる!」と言い張れる程にハマれるものが無かったので、
本当にここまでのめり込んで視聴していた作品は恐らく「グレンラガン」もしくは「コードギアス」以来かもしれません。
特に最終話付近の怒涛の展開には何度も泣かされましたし、毎週毎週拳を握り締めながら固唾を呑んで見ていました。
私、過去に黒田さんが脚本を書かれている作品は何度も見たことがありますけども、意識して見たのは実はこれが初めてなんです。
皆さんが言われている「黒田節」も最初は何のことだか分からなくて、ちょっと世間様に置いていかれている様でさびしい想いも感じましたが(笑)
ただ、後半の人間ドラマが余りにも面白すぎただけに、序盤の中途半端なキャラ立てが本当に惜しく感じました。
世界観の説明や小難しい政治駆け引きが後半の怒涛の展開に生かされていたか?と聞かれれば全くそうは思えないし、
だったらキャラクター達の因縁をしつこいくらいに描写して物語の基盤を固めた方が絶対に感動出来たはずなのに・・・。
作品中最も丁寧に心理描写が描かれていたロックオンの死には素直に泣けましたが、次のクリスとリヒティがねぇ・・・。
もうちょっとトレミー内での恋愛模様というのかな、そういうのを毎回毎回描いて欲しかった。
クリスはともかく、ブログを覗いているとリヒティという名前を死亡回で初めて知ったという視聴者もいたくらいだし。
それから、マイスターと敵側の因縁がきちんと1対1になっていないのも惜しかったかな。
OPでは刹那VSサーシェス、ロックオンVSグラハム、アレルヤVSソーマ、ティエリアVSトリニティになっていたけど、実際本編中ではそうなっていたとは断言できないんですよね・・・。
刹那VSサーシェスだと思わせておいて、最終決戦は刹那の相手はグラハムだったし、ロックオンとグラハムが犬猿の仲になると思いきや、敵を討つべき相手が途中でサーシェスになっていたりと、かなり曖昧になってしまっているんですよねぇ・・・。
マイスター4人の中で最後まで同じ相手と因縁を持ち続けられたのはアレルヤだけという・・・。
そりゃあ、決められた同じ相手とばかり戦えという訳ではありませんが、
もうちょっとガンダムらしくCBの思惑とは関係のない自分達の意思の上にある因縁というのかな、
そういうのをもっときっちりと描いて欲しかったです。
よく00と比較されるWの、ゼロシステムで自分の戦うべき相手が分かるという展開が個人的に好きで、00にもそういうのを期待していただけにちょっと残念でした。
主人公である刹那と因縁を持っている人物がサーシェスとグラハム、2人もいるのが何とも痛い。
ヒイロVSゼクスくらい描いてくれればなぁ~・・・最終決戦ももう少し燃えられたと思うんですが。
「ガンダムらしい」王道展開を期待していた私にはやや物足りない1期となってしまいましたが、
それを差し引いてでも手放しで絶賛出来る作品でした。
正直、最近のアニメ作品の中では随一で面白い作品なんじゃないかな?
さすがにガンダムという冠が付いているだけあって戦闘シーンの作画も神懸かってましたし(それだけに序盤の戦闘シーンの尺の短さが悔やまれる)、何より終盤の複雑に絡み合った人間ドラマが熱すぎた・・・。
前作のSEEDと比較するならこんな感じですかね。
SEED:素材は良かったが調理法を間違えた
00:調理法は素晴らしいが素材を間違えた
これに尽きると思います。
SEEDは素材はとても良かったんですよ。キャラクターは最高だし、評判の悪いMSデザインも私は結構好みです。
ただ、物語の展開の仕方が致命的に駄目だった。
どんなに調理法が悪くても、素材が生きていればそれなりに良い料理が出来る。SEEDはそんな作品だったと思います。
00は、調理法は本当に素晴らしいんですよ。しかし素材がイマイチだった。
初めて私がキャラクターに感情移入出来たのはロックオン死亡回の時だったと思います。
主人公の刹那にいたっては、最終回まで心情が理解出来なかった。
どんなに調理法が神懸かっていても、素材が悪ければそれ以下の料理にはなり得てもそれ以上の美味しい料理はなり得ない訳で。
キャラクターに思い入れが無いままお涙頂戴のシーンを見せられても感動出来ないんですよ。
本当に、つくづく惜しい作品だなぁと。
何はともあれ、2期が楽しみな気持ちには変わりないです。
というか、ギアスやマクロスとバッティングしても良いから連続して放映して欲しかったなぁ・・・。
ズラして放送する理屈は分かるんだけど、視聴者としてはDVD売り上げがどうなろうと知ったこっちゃない訳で(こらこらw
2期放送までに熱が冷めそうで怖いです。
こういう分割放送はギアスの様な完全オリジナル作品では許せますが、ガンダムではやって欲しくなかったかな。。
ちなみに、このガンダム00ですが、
丁度リアル中学生時にブームを体感していたガンダム世代真っ只中の父親(40代前半)と一緒に見ていました。
(ファザコンじゃないです。ただ趣味が合うから仲が良いだけですw)
父は1st劇場版の「逆襲のシャア」まで見ていて、実に20年ぶりのガンダム視聴だった訳ですが、
今回の終了の仕方には驚きを隠せなかった様です。
自分は「コードギアス」のお陰でこういう分割放送に耐久がついているから良いのですが、
最近のアニメ事情を知らない父親には相当衝撃的だった様で・・・。
仮にも「ガンダム」という冠を付けている作品なんだから、こういう既存ファンがいる事も考えて欲しかったかな・・・と。
父親曰く、「多分ストーリー忘れてる」だそうでw
まあ、かくいう私も全ての残された伏線を覚えていられるかというと、断言出来なかったりするのですがw
兎にも角にも、スタッフ、キャストの皆さん、2クールの間お疲れ様でした!セカンドシーズンも期待しています!


↑宜しければ一押しお願いします。
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セクター |
2008.04.01(火) 17:02 | URL | 【コメント編集】
はじめまして、くわとろと申します。
ガンダム00、第1期も無事終了しましたね~^^
多数の死者を出しましたが(・∀・;)
そこでイベントとして、「ダブルオー合同葬儀」を開催したいと思います(=▽=)
かつてのキャラを偲ぶ会としてご参列(イン)していただけますと、とっても嬉しいです(^o^)
宜しくお願いしますm(__)m
ガンダム00、第1期も無事終了しましたね~^^
多数の死者を出しましたが(・∀・;)
そこでイベントとして、「ダブルオー合同葬儀」を開催したいと思います(=▽=)
かつてのキャラを偲ぶ会としてご参列(イン)していただけますと、とっても嬉しいです(^o^)
宜しくお願いしますm(__)m
セクターさん、コメントありがとうございます!
業界通のセクターさんにコメント頂けるとは光栄です。
>GWXターンA共々「上手く行かなかった」んですよ。
Wも上手くいかなかったに入るんですか!?
>内容の良し悪しとかストーリーの深さというのは二の次にしてとりあえず「ヒットさせるガンダムとして最も合理的な方法」を選んでいったのがCFを10年間続けてきたサンライズの中でも指折りのヒットメーカー福田監督の考え方です。
なんというか、さすがとしか言いようが無いですね。
確かに作品の完成度で言えば00の方が圧倒しますが、どちらを楽しんでみていたか?と聞かれれば恐らくSEEDになると思います。少なくとも私はそうです。
そういう商業的に優秀な監督さんは視聴者を楽しませる事にも長けているんだな、と。
業界通のセクターさんにコメント頂けるとは光栄です。
>GWXターンA共々「上手く行かなかった」んですよ。
Wも上手くいかなかったに入るんですか!?
>内容の良し悪しとかストーリーの深さというのは二の次にしてとりあえず「ヒットさせるガンダムとして最も合理的な方法」を選んでいったのがCFを10年間続けてきたサンライズの中でも指折りのヒットメーカー福田監督の考え方です。
なんというか、さすがとしか言いようが無いですね。
確かに作品の完成度で言えば00の方が圧倒しますが、どちらを楽しんでみていたか?と聞かれれば恐らくSEEDになると思います。少なくとも私はそうです。
そういう商業的に優秀な監督さんは視聴者を楽しませる事にも長けているんだな、と。
くわとろさん、コメントありがとうございます!
早速そちらの方にコメントを残してきました。宜しければ拝見して頂ければ。
早速そちらの方にコメントを残してきました。宜しければ拝見して頂ければ。
ガンダムWというのはちょっとガンダム的にどうなんだろうか?と終始言われたGの反省を受けて
「もう一度宇宙に住む人々VS地球の人間」と言う昔のガンダムの構造+新しい要素を試そうとした、いわば「90年代の1STガンダム」と言うプロジェクトで序盤はかなりうまくいってました。
しかし池田監督と出資陣とのいざこざによる監督交代劇とそれによるスケジュールの乱れ(オンエア4日前で何もできてない時もありました)で現場は混乱し立て直すのにかなり苦労しました
「もう一度宇宙に住む人々VS地球の人間」と言う昔のガンダムの構造+新しい要素を試そうとした、いわば「90年代の1STガンダム」と言うプロジェクトで序盤はかなりうまくいってました。
しかし池田監督と出資陣とのいざこざによる監督交代劇とそれによるスケジュールの乱れ(オンエア4日前で何もできてない時もありました)で現場は混乱し立て直すのにかなり苦労しました
セクター |
2008.04.02(水) 19:00 | URL | 【コメント編集】
ようやく制作陣を立て直したものの今度現れたのは「エヴァ」と言う怪物でした。あるWのスタッフがエヴァを見たときはそのすごさに手が震え、またあるスタッフは「もうガンダムは過去の遺物になってしまったんだな」と涙ぐんでました
ガンダムWはビデオソフトは有る程度売れたとはいえ
「新しいガンダムプロジェクト」を立ち上げたものの現場の混乱と、ガンダムそのものが「古びたもの」にされてしまったと言う希望と絶望が入り混じったアニメでした。未だに交代した高松監督もガンダムWに対してはあまり語ろうとはしません。
90年代の1STガンダムとしてのガンダムWは志半ばに崩れてしまったといえます
ガンダムWはビデオソフトは有る程度売れたとはいえ
「新しいガンダムプロジェクト」を立ち上げたものの現場の混乱と、ガンダムそのものが「古びたもの」にされてしまったと言う希望と絶望が入り混じったアニメでした。未だに交代した高松監督もガンダムWに対してはあまり語ろうとはしません。
90年代の1STガンダムとしてのガンダムWは志半ばに崩れてしまったといえます
セクター |
2008.04.02(水) 19:11 | URL | 【コメント編集】
セクターさん、コメントありがとうございます!
お返事遅くなって申し訳無いorz
>いわば「90年代の1STガンダム」
ああ~・・・確かに言われてみれば世界観といい、設定といい、セリフ回しといい、1stを意識しているなという印象はありました。
けど、あと1歩届いていない感じですかね?
>「エヴァ」と言う怪物
そうでした、同時期にエヴァが放送されていたんですよね。
確かにアレは今見ても新鮮だと思えるくらいですからね~・・・。
そう考えるとWは「エヴァ」のせいで日の出を浴びられなかった作品とも言えるのかも?
それでも90年代半ばに放送された作品はヒットしたか否かは別として個人的に好きな作品は多いんですよ。
Wやエヴァだけでなく、「天空のエスカフローネ」とか。
1年に1作放送されるかされないかレベルの傑作があの時期には集まっていたように思えます。
お返事遅くなって申し訳無いorz
>いわば「90年代の1STガンダム」
ああ~・・・確かに言われてみれば世界観といい、設定といい、セリフ回しといい、1stを意識しているなという印象はありました。
けど、あと1歩届いていない感じですかね?
>「エヴァ」と言う怪物
そうでした、同時期にエヴァが放送されていたんですよね。
確かにアレは今見ても新鮮だと思えるくらいですからね~・・・。
そう考えるとWは「エヴァ」のせいで日の出を浴びられなかった作品とも言えるのかも?
それでも90年代半ばに放送された作品はヒットしたか否かは別として個人的に好きな作品は多いんですよ。
Wやエヴァだけでなく、「天空のエスカフローネ」とか。
1年に1作放送されるかされないかレベルの傑作があの時期には集まっていたように思えます。
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「新しいガンダム作り」と良く似ている気がします。
現場に近い人からもそういう話を聞きました。ただ.それはGWXターンA共々「上手く行かなかった」んですよ。
SEEDというのは色々評価はありましたが
「ガンダムに新しい定義づけとか新要素なんてやったって駄目だしそれは過去の経験から分かってる」という前提から
「1STやZの要素を持ってきて今のデザインをぶつけたほうが良い」という事で作られたものでした。内容の良し悪しとかストーリーの深さというのは二の次にしてとりあえず「ヒットさせるガンダムとして最も合理的な方法」を選んでいったのがCFを10年間続けてきたサンライズの中でも指折りのヒットメーカー福田監督の考え方です。